大学生の時からライフワークで広島長崎の被爆者の方を撮らせて頂いてた中で、カナダの先住民とアイヌの方と知り合う機会がありました。
広島の平和公園を案内している最中、ずいぶん前の事なのでなぜそういう流れになったのか覚えていないのですが、カナダの先住民の方が私に何かを感じてくださったのか名前を授けてくれるということになりました。
天を仰いで何やら呪文のようなものを唱えながら私の周りをぐるぐるとまわり、天から降りてきた名前が「小さな雲」でした。
小さい時から雲を眺めるのが好きだったし、私も小柄だしこの名前は私にぴったりだと思いました。
いつかこの名前を使いたいと思っておりスタジオを開くにあたりこの名前を使いました。

雲は一つの形に留まることなく常に形を変え、太陽の光、季節によって様々な色に変化します。
けれど雲であるという事は変わらない。
私も雲のように柔軟に変化しながらもお客様に寄り添う心を忘れないカメラマンでありたいと思います。
写真発祥の地、フランスにちなみフランス語のLe petit nuage（小さな雲）にいたしました。